よくあるトラブル
道路の安心安全を確保するためには必要不可欠な防護柵ですが、道路の様々な事情により、設置出来ないという「トラブル」が発生しています。ここではそのトラブル事例と解決方法をご提案します。
防護柵が設置出来ない
車両用防護柵は「土中式建込」を標準施工方法としています。計画段階では土中式建込をする予定が、実際に施工しようとした際に様々な現場制約によりそれが設置出来ないというトラブルがあります。
トラブルの事例
- ・土中式建込を計画していたが、埋設物があることがわかり、必要根入れを確保出来ない
- ・工事中に根入れが出来ないことがわかったが、コンクリート基礎を構築する時間が足りない
- ・現場打ち基礎を採用すると断面が大きくなり、計画している道路に施工が出来ない
- ・土中式建込の場合、支柱を建て込む際に打撃音が響き、市街地では騒音が問題となり建込みが出来ない
解決策
既定の根入れが確保できない場合には、別の補強策を検討する必要があります。
たわみ性防護柵の設置方法へ
また、プレキャストコンクリート連続基礎を使用することで、施工深さを軽減、工事期間の短縮を実現することも可能です。
防護柵基礎二次製品へ
工事作業者の安全が確保できない
道路の維持・修繕工事においては、車線規制を行い通行車両のすぐ傍で工事作業を行うケースがあります。一時的な規制となる為、恒久的な安全施設の設置が難しく、運転操作を誤った車両が工事作業帯に侵入し、重大事故に繋がるというトラブルがあります。
トラブルの事例
- ・高速道路などの維持補修工事において、作業帯へ車両の誤侵入
- ・拡幅工事などにおいて通行車両と作業帯の隔離が現場制約により難しく、工事作業者が通行車両に接触
- ・衝突時の安全が確保されていない、視線誘導を目的とした仮設施設しか設置出来ず、車両衝突時に大事故につながる
解決策
安全性を考慮したプレキャスト連続基礎で工事作業帯の防護、車線規制を行うことで、安全を確保することが出来ます。
防護柵基礎二次製品へ
工事作業帯の安全、歩道確保を両立した事例
工事区間の一時的な安全確保を実現した事例
通学路の安全が確保されていない
通学路において、歩道整備がなされておらず、通学時に危険を感じる箇所があります。昨今では安全施設が無い箇所へ車両が誤侵入する事故も多く発生しています。
トラブルの事例
- ・道路幅員が狭く、歩道が設置出来ない。
- ・地中埋設物等により、車両用防護柵が設置出来ない
解決策
プレキャスト連続基礎を使用することで、地中埋設物がある箇所でも安全な防護柵の設置を可能とします。交差点部などにおける開口部は、車止めを連続基礎を用いて設置することで、歩行者の通行を可能としたうえで車両の誤侵入を防ぐことが出来ます。
防護柵基礎二次製品へ
横断歩道部に車止めを設置した事例
防護柵を新たに設置し、通園路を確保した事例